|
Home > 八十八ヵ所 桜の札所巡り > 中流域北エリア > 57番 都立井の頭恩賜公園
武蔵野の面影を色濃く残す井の頭恩賜公園。江戸時代、7つの湧水であふれた井の頭池を水源に、神田上水(現在の神田川)となって江戸の町を潤したという。徳川家康がお茶に使った湧き水が「お茶の水」と名付けられ、今も自然豊かな都民のオアシスとなっている。池の周囲には約580本の桜が植えられており、いずれも古木の大木に成長し、水面すれすれに広がった大枝は、池中から延びた支柱で支えられている。桜の季節になると、池面が桜の花で覆われ見事な景観となる。ボートに乗れば、手の届くところに桜の花枝がいっぱいに広がり、桜の散る頃には水面が花弁で覆い尽くされ、まるでピンクの絨毯のよう。公園内には井の頭自然文化園もあり、日本一長寿のゾウのはな子さんがいる本園と、水鳥などが飼育されている分園に分かれている。
御殿山の桜を眺めながら、公園脇を流れる玉川上水を上流側に沿って散策すると、小説「路傍の石」で有名な山本有三記念館があるほか、そこで入水した太宰治のレリーフが置かれている。彼らに思いを馳せながら更に歩みを進めると、まもなく三鷹駅にたどり着く。
■オススメコース ■アクセス ■周辺情報 |