武市斉孝~桜の日本画ギャラリー

桜は、私にとって、歩んできた人生そのものであり、未来を託すシンボルです。

桜の花の儚さ、気高さ、辛抱強さ、やさしさ、凛とした強さは、大好きだった祖母の人生と重なるように思われます。 祖母は、貧しくとも、悲しくとも決して心に希望を失わず、そしてさらに、人に優しく、人を愛して、人に感謝の気持ちを持ち続けた祖母でした。 そんな祖母が愛する桜に、私も魅了され、いつしか絵を描くうえで、永遠のテーマとなっていきました。 私にとって桜は、ひとつの時代を強く優しく逞しく生き抜いてきた祖母の人生そのものなのです。

本人の象徴ともいえるさくら。 麗らかな春に咲く桜花。
短い命を精一杯輝かせて潔く散っていく姿は美しくも儚い。
厳しい冬を耐えて後、華やぎの春を迎える満開の桜。
人の一生も重なり合うように思います。花の盛りは短い。
ただひたむきに一生懸命、自分の命を生きる姿に、心奪われます。

「多摩川夢の桜街道~桜の札所・八十八ヵ所巡り」は、さくらに祈りをささげ、願い事をたずさえてめぐる巡礼路。 人々の信仰にも似た「さくらに込める祈り」です。

八十八ヵ所の桜の札所をめぐる旅は、美しい多摩川を、 さくらを愛する人々の心によって支えられる夢のプロジェクト。 心で感じたさくらへの想い、日本人の象徴ともいえる桜の花を癒しの心として、少しでも感じて頂ければこの上ない喜びです。

私の作品「時の縁(えにし)」は、時を超えて、さくらと人を結ぶ縁(えにし)が、永遠でありますようにと描いた作品です。 私も、「多摩川夢の桜街道~桜の札所・八十八ヵ所」を、是非めぐりたい。

これからも、「多摩川夢の桜街道」プロジェクトが、皆様との~永遠の絆~となりますように、 「さくらに願いを込めて」私も精進し、賛同して参りたいと存じます。

日本画家 武市斉孝(たけいちせいこう)

武市斉孝(たけいちせいこう)(本名:孝子)

●師:呉斉旺/島根県出身
ル・サロン永久会員(フランス芸術家協会)
ル・サロン展:2006年初出品より連続7年入選
受賞歴:ル・サロン銅賞・外務大臣賞・文部科学大臣賞 他多数
個展:高台寺(京都)・丸善(日本橋)・山陽百貨店(姫路)・紀伊國屋画廊(新宿)・
東急百貨店たまプラーザ店 他多数 
画集:「観月の心-さくらに願いを込めて-」㈱青幻舎
収蔵:鷲(じゅ)峰山(ぶざん)高台寺(京都)法相宗大本山薬師寺(奈良)他